活動報告

2015/11/13開催

スムストック査定システムが平成27年度関東地方発明表彰・発明奨励賞を受賞

当協議会の査定システムである、スムストック査定システム(旭化成ホームズ株式会社にて開発、特許取得)が、今年度の関東地方発明表彰・発明奨励賞を受賞いたしました。

地方発明表彰は、発明の奨励・育成を図り、科学技術の向上と地域産業の振興に寄与することを目的として大正10年に開始されたものです。今年度の関東地方発明表彰では、約180件の受賞の大半が科学分野の中、唯一の中古住宅流通分野での受賞となりました。

この査定システム特許は、良質な中古住宅の流通促進に寄与すべく、建物の設計仕様・間取り機能(収納率、バリアフリー設計、間取り可変率など)、定期点検・メンテナンス、増改築・リフォームの実施状況の要素を評価対象に組み込んだ、新しい中古住宅査定方法に関するビジネスモデル特許です。

この発明により、日本における従来の中古住宅の査定方法では、建物全体が一律に20年で価値がゼロになっていることに対し、「50年以上にわたっての長期点検・補修制度」や、「住宅履歴のデータ」にサポートされる中古住宅は、構造躯体の耐用期間(50年)使用が可能であることを前提として、建物の減価償却や価格補正を行う算定式(=スムストック査定システム)を使って、適正な建物価格の評価を行うことが可能となりました。

◆特許権
・発明の名称 :不動産評価支援システム
・登録番号 :第4514300号
・出願日 :平成12年9月28日
・登録日 :平成22年5月21日
今回の受賞に際しては、実施効果(産業性、社会性等)も審査項目となっていますが、
1.産業性: 平成11年から旭化成にて本発明の建物査定システムを使用開始、平成20年からは、良質な中古住宅の流通市場拡大のため設立した当協議会(=優良ストック住宅推進協議会:大手ハウスメーカー10社および系列不動産会社で構成)各社への同システムの無償許諾により、共通ブランド「スムストックTM」の成約数(図1)を伸ばしている。成約の内、約3割が築21年以上であるが、その平均建物価格は517万円である(図2)。(従来の査定方法では、築20年以上だとほぼゼロ)
2.社会性: 本発明の建物査定システムは、国土交通省等でも先進事例として取り上げられるなど、これまでの取り組みが、信頼される良質な中古住宅取引市場の形成と流通促進に寄与している。また、良質な中古住宅群の形成による社会資本整備、省資源、省エネ、排出ガス軽減等の環境保護に繋がるものである。
という取組実績なども評価されたと考えています。

表彰式は、11月13日に宇都宮で行われ、発明に携わった川野 芳裕氏(旭化成ホームズ社長付:公益社団法人 全国市街地再開発協会 出向)が出席しました。川野氏は当協議会においても設立準備や、設立後の事務局や広報・HP等でも活躍された方です。

今後とも、当協議会では、良質な中古住宅流通の活性化に邁進してまいる所存です。