スムストックとは?

vol.02 世代が変わっても住みたい、
住み続けたいと選ばれるスムストックの魅力
スムストック住宅販売士 2008年取得 相川 俊子

ミサワホーム不動産株式会社 営業統括部 関東不動産部 群馬営業所(2018年1月現在)
「スムストック住宅販売士」が大切にしていること

建てては壊すスクラップ&ビルドの考え方を主流にした日本の住まいづくりが、いま変わろうとしています。耐震性能の向上はもちろん住宅建材や設備の機能や性能の進歩により、50年先、100年先を見据えた建物があるにもかかわらず、築20年で建物評価が“ゼロ”にされてしまう現実が今なお存在しています。

建物がもつ本来の価値を適生に評価し、環境にも配慮した住宅流通の新しいシステムとして注目されているのが「スムストック」です。一般社団法人「優良ストック住宅推進協議会」は、そのシステムの担い手である専門的な知識をもとに、協議会独自の査定方式(スムストック査定方式)を用いて、査定から販売まで一貫して取り扱う「スムストック住宅販売士」を養成しています。

2008年に「スムストック住宅販売士」の資格を取得した相川さんは、築20年で家の価値は無くなり壊すものと思い込んでいるオーナー様が多くいることに気がつき、スムストックの販売を通じて次世代に引き継ぐべき優良な既存住宅の魅力を訴え続けています。

メンテナンスやリフォームの履歴も査定に反映されるスムストック

2008年に「スムストック住宅販売士」の資格を取得してから、これまでにおよそ20件の査定と売買のお手伝いをさせていただきました。

売却を希望するオーナー様から「築20年経ったから壊さないとね…」とごく当たり前のことのようにお話する方が多いことに驚かされました。よくよくお話を伺ってみると、ご近所でも築20年が経過し売却された家はほとんど壊しているので、「うちも売るときは更地にしてから売るのが普通なんだろうな」と考えている方がほとんどでした。

そこでミサワホームでは、耐久診断と合わせてスムストック査定を行わせていただくのですが、適生な評価にもとづく価格がきちっと出るのはもちろん、築20年で建物価格が“ゼロ”になるといった思い込みも同時に払拭されます。

スムストックの査定は、メンテナンスやリフォームをしていただいた履歴も建物の査定価格に反映されるような仕組みになっているので、きれいにお住まいいただいたオーナー様にとってはより良い条件で売れる可能性が高くなりますし、購入を検討しているお客様にとっても、きちっとしたメーカーの手入れの行き届いた住宅に住めるんだと言う安心感につながります。

またスムストックの価値を理解して購入してくださる方は、自分も以前のオーナーさんと同じようにきれいに手入れをしておけば、いずれ自分が売るときになってもきちんと評価された価格で売れるだろうということに気がつき、「わたしも綺麗に使います!」と仰っていただくことも多くあります。この様なお言葉はスムストックの普及・発展に取り組む私たちにとっても嬉しいものですね。

次世代に引き継がれるほど価値のあるスムストック

「スムストック住宅販売士」としてやりがいを感じるところは、買主様にもスムストックの魅力を感じてもらえる事ですね。

以前、埼玉のとある分譲地で子どもが無事に巣立ったので売却されたオーナー様がいらっしゃいました。

子育て環境には抜群のエリアですが、駅が遠く交通の利便性という点ではあまり恵まれていなかったので、購入したときからいずれ売ることを前提にしていたと伺いました。そのオーナー様は当初からそういう目的で住んでいらっしゃったので、パッと見た第一印象もきれいな状態のご自宅でした。

既存住宅とは言え、次にお住まいになる方にとっては新居になるので、第一印象というのはやはり大事な要素ですね。

次にお住まいになられた方は3人のお子さんがいるご家族でした。次世代の子育て世帯にも選ばれるほどの建物価値であることを感じとっていただいたようです。

ところが、その次にお住まいになられた方もその後しばらくして函館へ転勤することになってしまったのですが、ご売却という選択肢は選ばず当社の賃貸部門にお預けいただき、5年の歳月を経て「相川さん帰ってきたよ!」と連絡をいただきました。

5年という期間を想像すると、普通はご売却を考えるのですが、「戻ってきてまた住みたい」と感じていただけたのもスムストックの魅力だと思います。

当社では、不動産の仲介に携わるスタッフは全員「スムストック住宅販売士」の資格を取るよう指導がありますし、宅建を持っている新築戸建て営業も資格の取得を目指して勉強を進めており、スムストックの普及・発展に取り組んでいます。

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